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​\ アレルギー性鼻炎とは /

アレルギー性鼻炎とは、アレルギーが原因で起こる鼻粘膜の炎症のことで、「季節性アレルギー性鼻炎」と「通年性アレルギー性鼻炎」に分けられます。季節性アレルギー性鼻炎は、一般に「花粉症」として知られており、特定の季節に植物の花粉が原因で起こります。一方、通年性アレルギー性鼻炎は、ハウスダストが原因で起こり、年間を通して症状が出ます。ハウスダストとは室内のほこりのことで、ダニやカビ、動物の毛などが混ざっています。ハウスダストにアレルギーを持っている人は、スギやヒノキなどの花粉に対してもアレルギー反応を起こすことが多いといわれています。
アレルギー性鼻炎の特徴的な症状は、くしゃみ、鼻水、鼻づまりです。花粉症の場合は、それに加えて、眼の症状(かゆみ、涙目、結膜充血など)が出ることが一般的です。

花粉・ハウスダスト
花粉飛散時期

​\ アレルギー性鼻炎の検査方法 /

アレルギー検査は、静脈からの採血にて行います。花粉やダニ・ハウスダストの検査と一緒に食物アレルギーなども一緒に調べることができます。結果はそれぞれのアレルゲンに対して、クラス0(陰性)からクラス6までの7段階で出されますので、どの程度アレルギー反応が強く出るのかを確認する事ができます。精度の高い検査となりますので、検査結果が出るまでに、1週間ほど時間がかかります。

同時に、食物などのアレルゲンの検査も可能ですので、ご相談ください。

血液検査で行うアレルゲン

\ 舌下免疫療法とは /

舌下免疫療法は、症状の原因となるもの(アレルゲンと言います)を体内に入れる事で、アレルギー体質の改善を目指した治療法です。以下の2つのアレルゲンが対象になります。

  • スギ花粉症(季節性アレルギー)  

  • ダニ、ハウスダストアレルギー(通年性アレルギー)

舌下免疫療法、花粉とハウスダストのアレルギーに対し有効な免疫療法

舌下免疫療法とは、アレルギー体質を改善させたい方が根気よく行う治療です。

花粉症の治療薬のように、花粉の時期だけに服用するといったお薬ではありません。
毎日の服用を、3~5年を目安に行う治療です。
開始してすぐに改善が見られる治療ではありません。効果を実感するまでに最低でも数ヵ月かかり、1年以上かけて効果が高まっていくと言われています。途中で中断してしまうと効果が得られませんので、根気よく継続する事が必要です。
しかし、長期的な計画を立てるの事が難しい方や、毎日継続できるかどうか不安な方もいらっしゃると思います。治療に関してのご不安やご不明な点はお気軽にご相談ください。

舌下免疫療法、薬の飲み方
  1. 錠剤を乾いた指で取り出して、舌の下に置いて、1分つばも飲み込まず待ちます。

  2. 1分経ったら、つばを飲み込みます。

  3. ​その後、5分間は、うがい・食べる・飲むはできません。

​※服用後2時間は、激しい運動、入力は避けてください。

​\ 治療方法 /

アレルゲン(スギ花粉やダニ)を少しずつ投与し、体をアレルゲンに慣らす事で体質そのものを改善する治療法です。一般的に3~5年の治療期間が必要で、治療期間中は定期的な通院が必要です。

3~5年という期間はとても長く感じられますが、アレルギー症状は生涯続くものであり、花粉症シーズンは毎年必ず訪れます。今後何十年もの間アレルギーの症状に悩まされる事を考えると、体質改善のための数年間を短く感じられる方も多くいらっしゃいます。

​\ 治療期間 /

稀な副反応:

アナフィラキシー

\ 副反応 /

口の中にアレルギーの原因となるものを入れますので、アレルギー反応(副反応)が出る可能性があります。

多い副反応:

口の中の腫れ、かゆみ、不快感、異常感、唇の腫れ、喉の刺激感・痛み・腫れ、不快感、耳のかゆみなど

これらの症状は治療開始直後に多いため、はじめての服用から1週間後にご来院頂き、容態を確認しなければなりません。副反応の多くは短時間で改善し、1週間程度で出にくくなります。

​\ 治療できない方 /

舌下免疫療法はスギ花粉症・ダニ(ハウスダスト)アレルギーの治療法です。
ダニ・スギ以外のアレルギーや気管支喘息、アトピー性皮膚炎に対しての効果はありません。

  • 重い心臓疾患の方

  • 薬でコントロールされていない気管支喘息の方

  • 癌の治療中または経過観察中の方

  • 近いうちに妊娠を希望されている方

  • 高血圧のβ遮断薬を内服中の方

  • 4歳までのお子様(適応年齢は医院にご相談ください)

  • アトピー性皮膚炎の強い方、食物アレルギーの強い方

  • スギ花粉症やダニ・ハウスダストのアレルギー性鼻炎のための治療法です。

  • アトピーや気管支喘息の症状は改善する事ができません。

  • 毎日舌下投与します。治療期間も年単位となりますので根気よく治療が必要です。

  • 根治する方もみえますが、効果のない方もみえます。全員が根治する治療でない事をご理解ください。

  • すぐに効果のでる治療でないことをご理解ください。

​\ 治療する前に /

2

​治療初日(7日)

医院にてお薬を投与し、30分間の経過観察をします。

​(滞在目安時間:1時間程度)

※7日間は低用量のお薬から開始します。

​3

​7日目の受診(14日)

​治療開始から7日目にご来院いただき、容態を確認します。医師の判断をもとに、適切な用量のお薬を処方します。

4

​定期的な受診(45日~)

​1ヶ月に一度、容態を確認し、お薬を処方します。

​\ 治療の流れ /

​開始時期は6月~12月を推奨しています。

事前検査(初日)

治療を始める前に診察・血液検査をします。すでに血液検査をされている方は、あらたに血液検査する必要はありません。
舌下免疫療法を検討されている患者さまは診察時または電話にて医師にご相談ください。

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